入場無料!ロンドンに来たら絶対見るべき美術館7選

ロンドンにある主要な美術館は常設展であれば入場無料。

有料だった場所も多かったのですが、ブレア元首相の時代に国内のどのような階層の人々でも博物館・美術館に気軽に訪れることが、国民の福利厚生の向上につながるという理由から無料化されました。
旅行者にとっても栄華を極めた大英帝国の財産に触れる良い機会になります。

ここではロンドンに行ったら訪れるべき入場無料の美術館をご紹介いたします。

大英博物館

ロンドンに来たからには外せない博物館で、世界三大博物館の1つとしても数えられています。

大英帝国の輝かしい時代に各植民地から奪略してきたお宝を含め、古代エジプト、メソポタミア、ローマなど約15万点の歴史的に貴重なものが所狭しと展示されています。

その中でも特に有名なものが、教科書にも掲載されていて誰もが知っているであろうロゼッタ・ストーン
1799年7月15日、フランスのナポレオン・ボナパルトがエジプト遠征を行った際、エジプトの港湾都市ロゼッタで発見された紀元前196年の石碑。
しかしその後、フランス軍がイギリス軍に敗れてロゼッタ・ストーンはイギリスの手に。

その他、ミイラの置かれた展示室は人気が高く、常に現地の学生や旅行者で溢れています。
人間だけではなく、猫や鷲、ウナギのミイラまで展示されています。

住所:Great Russell St, London WC1B 3DG
最寄り駅: Tottenham Court Road, Holborn, Russell Square, Goodge Street

ヴィクトリア&アルバート美術館

通称V&A。

世界初の国際博覧会であった1851年のロンドン万国博覧会を基礎にヴィクトリア女王と夫君アルバート殿下が設立。
現在でもロイヤルファミリーとつながりが深く、最近では博物館のパトロンに大学で美術史を専攻したキャサリン妃が就任。

装飾美術を専門とした世界最大級の美術館となっています。

インドの工芸品やイスラム文化の芸術品、おもちゃ、テディベアなどのアンティーク品、デヴィッド・ボウイのレコードなどありとあらゆる分野の展示物が飾られています。

そして現在では当たり前になった美術館併設のカフェを始めたのがこのV&A。
テキスタイルデザイナーとしても知られているウィリアム・モリスがデザインした部屋や、大きな丸いシャンデリアが飾られたゴージャスな部屋で充実したメニューを頂けます。

住所: Cromwell Rd, London SW7 2RL
最寄り駅: South Kensington

ナショナル・ギャラリー

トラファルガー広場にあるこの巨大な美術館では14世紀から20世紀の絵画が鑑賞できます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなどイタリアのルネッサンス絵画、印象派・後期印象派のモネやゴッホ、20世紀を代表する画家ピカソの作品など、誰もが聞いたことのある名前の芸術家たちの多くの美術品が収められています。

オススメはヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」。
彼は15世紀の北ヨーロッパで最も重要な画家の一人、神の手を持つ男とも呼ばれています。

これは手を繋いだ男女、愛犬がミステリアスに描かれた作品で、彼らを訪問しているであろう画家自身が夫妻越しの中央の鏡に描かれている非常に珍しい絵画です。

住所: Trafalgar Square, London WC2N 5DN
最寄り駅: Charing Cross

テート・ブリテン

16世紀から現代のイギリス人画家や、イギリスに縁のある外国人画家の絵画に特化した美術館。

中でもラファエル前派を代表するミレイの「オフィーリア」はこの美術館で人気が高い作品。
シェイクスピアの戯曲「ハムレット」の印象的なシーンである川に浮かぶオフィーリアを描く際には、実際にモデルをお湯を張ったバスタブに浮かべて絵を描いたとも。

世界の現代アートを展示したテート・モダンとはシャトルボートで結ばれているので、テムズ川両岸にある歴史的建築物を眺めながら行き来するのはいかがでしょうか。

住所: Millbank, London, SW1P 4RG
最寄り駅: Pimlico

サーチ・ギャラリー

実業家チャールズ・サーチ氏の個人コレクションを収蔵したサーチ・ギャラリー。

彼は現代芸術家ダミアン・ハーストの有名なサメのホルマリン漬けを最初に所蔵した人物としても知られ、まだ世の中に名の知られていない若い芸術家を見出す才能に長けていると言われています。

彼が目をつけたアーティストたちは50歳以下のアーティストに送られる権威ある賞「ターナー賞」を次々と受賞しています。
ですのでここに飾られている作品は、今後のアートの世界で重要な役割を担っていくアーティストのものがあるはず。

旧陸軍兵舎を再利用したチェルシー地区の大きな建物は個人のギャラリーとは思えないほど大きな空間がいくつかあり、エネルギー溢れる個性的な現代アートが数多く展示されています。
公共の美術館とは異なっており、斬新な現代アートを目の当たりにしたいという方にはオススメの美術館です。

住所: Duke of York’s HQ, King’s Rd, London SW3 4RY
最寄り駅: Sloane Square

ロンドン博物館

ロンドンの歴史を知るなら訪れるべき博物館。

旧石器時代から現代までのロンドンの歴史を、発掘物や絵、写真、模型などの展示で順を追って紹介しています。
歴史的なものから街の人々の暮らしぶりがわかるものまで展示はバラエティに富みユニーク。

特にヴィクトリア朝の優雅な暮らしをしていた上流階級の一方で、貧困にあえいでいた労働者階級の人々、スラム街での生活などの暗い闇も勉強することが出来る貴重な展示も。

博物館の周辺には、ローマ帝国時代に作られたシティ・ウォールが残っているのであわせて見学するのも良いかと思います。

住所: 150 London Wall, EC2Y 5HN
最寄り駅: Barbican, St Paul’s

ウェルカム・コレクション

医学や科学を一般の人にも親しみやすく、理解しやすい形で展示することを目的とした美術館で、医学の歴史・最先端の医療技術を観せてくれます。

常設展では製薬会社グラクソスミスクラインの前身を作った薬学者ヘンリー・ウェルカム氏が収集した医学などに関わるものが展示されています。

殆どの展示物が首をかしげたくなるような古くて珍しいものばかりで、ナポレオンの歯ブラシ、18世紀のイギリス国王ジョージ3世の髪の毛、手術で足を切断するためのノコギリなどどこで手に入れたのか分からないようなものもあります。

そのほか、人体が縦に薄くスライスされ、物議を醸した現代アート作品も。

医学や科学という近寄りがたいテーマを興味深く見せてくれるコレクションです。

住所: 183 Euston Rd, Kings Cross, NW1 2BE
最寄り駅: Euston Square, Euston, Warren Street

 

※上記の美術館・博物館は入場無料ですが維持・管理のために£5程度の寄付が推奨されています。

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